【第2回】全国大会出場!夢の舞台から、夢の頂へ

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profile第2回 「全国大会出場!夢の舞台から、夢の頂へ」

 皆さん、こんにちは!
埼玉県の川口市立青木中学校吹奏楽部で顧問をしている『ナカちゃん』こと、中畑裕太です。

長い間、コラムを更新することができず、本当にすみません!この夏は地区大会、県大会、西関東大会と、コンクールに向けて、生徒たちと一緒に怒濤の日々を過ごしていました。

その結果、青木中学校吹奏楽部は、9月13日(日)に行われた西関東吹奏楽コンクールで金賞をとることができ、なんと全日本吹奏楽コンクール全国大会に初出場することが決まりました!!!
IMG_4603これもひとえに、応援してくださる方々のおかげです。この場を借りて、今一度御礼申し上げます。

 

金賞を獲ることが夢のようなバンドが全国へ

 思えば、2014年に吉見町立吉見中学校から現在の青木中学校に赴任して、私が来る前は地区大会銅賞、赴任した年は県大会で銀賞と、コンクールで金賞を獲ることが夢のまた夢のようなバンドでした。
子どもたちはただただ楽器を吹いて、家に帰る、そこに目的や意図、目標はほとんどないような状態で、ずっと日々を送っている、そんなバンドでした。

今年の4月に発売したDVD『ナカちゃんの初級バンド改造計画』の中でも、生徒を変える「3つのファクター」、バンドを根本から変える「4つのこだわり」などをご紹介しましたが、コンクールで金賞をとりたいという子どもたちの目標をかなえるために、赴任して2年間かけて演奏面と行動面の両輪から変えようと、様々な取り組みをしてきました。 私は行動4原則と呼んでいるのですが、挨拶、返事、素早い行動、目をしっかりと見て話を聞くことは特に徹底して教えてきたつもりです。

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DVD「ナカちゃんの初級バンド改造計画」の一コマ

 

1年目はなかなかうまく行かず、技術が上がっても行動がおろそかになったり、逆に普段の練習が出来ても本番でうまくいかなかったり、本当に山あり谷ありでしたが、子どもたち自身が「日々どういうふうに練習するのか」、「練習の目標は何なのか」、「1回1回の本番でどういうことを達成したいのか」、最初はおぼろげだったものが段々としっかりしてきたように感じます。

そして2年目になる頃にはバンド自身も非常にレベルが高くなってきて、一つ一つ細かいことを見逃さずに、褒めて、指摘をして、妥協しないでやり続けた積み重ねが2年目で全国出場という、すばらしい結果を生んだのではないかなと思っています。

西関東大会での身震いするような演奏

 西関東大会の前日には運動会があり、私も子どもたちも学校行事ですので、本気で取り組み、身体も疲労し、日焼けした状態で臨むことになりました。

ですが、当日は朝から子どもたちのテンションも高く、「本番でいい演奏をしよう」ということだけを子どもたちには言いました。もちろん結果は大事です。でも変に勝ちにこだわず、西関東大会というすばらしい舞台で、自分たちのいい演奏をお客さんと審査員に届けたい、その一心で硬くなることなく、非常にいい形で臨むことができました。

そして、本番では子どもたちの想いとやってきたこと、そして私が実際に指揮を振りながら、子どもたちに出すいろいろな合図・アクション…その2つのピントがぴったりと合ったような、振っていても身震いするような、すごくいい演奏をすることができたんです。

前任校でも全国大会出場、そして全国金賞も経験していますが、正直そのときの水準に達したかというと難しい部分はありました。でも本番は本当に何が起こるか分からない。すべてが上手く回り、全国大会へ推薦していただけたわけですが、代表発表のときに名前を呼ばれた瞬間は、私も飛び跳ねて生徒たちと喜びを分かち合いました。

IMG_4602全国大会に出る学校は代表発表後に写真撮影があるので、100人を超える全部員で撮れたこと、3年生と一緒に撮れたことが何よりも幸せでしたね。
保護者の方も5・60名、お手伝いや応援に来てくださっていたので、保護者の方々の前でトロフィーを掲げられたというのは、子どもたちがやってきたことが実った瞬間だったなと思います。
奇跡と言われればそうかもしれませんが、今まで積み重ねてきたものがあったので、うれしさと同時に達成感を感じている子どもたちの笑顔がそこにはありました。

夢の舞台(全国大会)へ行くというのが西関東大会までの目標だったのですが、全国大会では夢の舞台立つことが目標なら、それはただの参加賞ですから、帰りのミーティングでは「夢の舞台から夢の頂へ行こうと子どもたちには話しました。
「君たちのもっともっといい演奏を、自分たちでどう創り上げていくかを目標にしていこう。勝ちにこだわるのはやめて、もっといい演奏を全国の皆さんに聴いてもらうチャンスをいただいたのだから、頑張ろう」と話をして。
2年間積み上げてきたものがあったので、子どもたちにはそれがストンと落ちたらしく、西関東大会が終わっても息を切らすことなく、全国大会に向けて歩みを進めているところです。

 

受験との両立に悩んだ3年生たち

 どの学校にもある悩みだと思いますが、コンクールでは3年生の受験との両立が大きな課題となりました。

青木中学校は昨年度まで県大会を突破したことがない学校だったので、西関東大会に出場したことで、8月の後半もコンクールの練習という、初めての経験を子どもたちはすることになったわけです。

3年生はコンクールを頑張りたいという想いはもちろんあるけど、受験もある。その葛藤の中で、塾に行きたい子、行きたくない子、部活動を頑張りたい子、頑張りたくない子の温度差が顕著に出てきました。

3年生とは何度もミーティングを重ねて、「君たちが頑張ってきた1年間の成果を、最後に君たち自身の手で崩してほしくない」と話をして。先輩を見ていると、こういうふうに夏を過ごすんだなと分かるのですが、3年生は初めて8月後半を迎えた子たちなので、戦いながら良くやったなと思いますね。それでも3年生が1枚岩だったところが、部活動の最後の大変な場面だったなと思います。M6400013

 逆に良かった部分としては、子どもたち自身で練習メニューを組み立てたり、こういう練習をしたいから時間をくださいと言いに来たり、コンクールを通して、受動的だった生徒たちが能動的になったことですね。

7月の半ばに大きな本番があって、コンクールの曲を演奏する機会があったのですが、そこでほかの上手な学校との大きな差を感じて、このままじゃいけないと子どもたち自身がスコアを持ち寄って練習を考えたり、練習の目的や意味を考え始めて。

DVDを撮影したときは本当に初級バンドだったのですが、目標と意図を持って練習に取り組ませたいと、色々仕込んでいたことが遂に実った瞬間でした。

逆に言えば、それくらいコツコツ積み重ねていかないと実らないんだということが良く分かりましたね(笑)。
でもこちらが限界を決めずに、与えて、見守り続けていくことが成長につながるということをすごく感じました。
正直に言うと、そのときが「今年はあるかもしれないな」と感じた瞬間でもあります。いまDVDを見ると、現在の成長が良く分かりますね。

全国大会に出場が決まってから、私自身がDVDを出させていただいたのもあって、埼玉県内のみならず、全国的に知り合いが出来まして、皆さんから「ナカちゃん、おめでとう」とお祝いの言葉をいただきました。
それもすべて、子どもたちの頑張りの結果だと思っています。
この先はどの会場でも見られる立場になるわけですから、地に足を着けて、代表として恥じない行動、演奏をしていきたいです。

 

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■中畑裕太(埼玉県川口市立青木中学校 吹奏楽部顧問)PROFILE
大学時代から外部講師として指導経験を積み、前任校の埼玉県吉見町立吉見中学校で教員1年目から吹奏楽部の顧問に。これまで地区大会で賞をとったことのないバンドをゼロから指導し、就任1年目で地区大会銀賞、2年目に県大会、3年目に西関東大会進出。4年目には2012年全日本吹奏楽コンクールに初出場、金賞獲得という快挙を成し遂げた。

 

青木中学校を全国大会に導いた
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