【中学校の部】2016年度 全日本吹奏楽コンクール 出場校インタビュー


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全日本吹奏楽コンクールの中学校、高等学校の部が、10月22日~23日、名古屋国際会議場のセンチュリーホールにて開催されました。

約1万校の中から全国大会まで勝ち進んできた精鋭たちが最高の演奏を目指して競い合う同大会は、「吹奏楽の甲子園」と言われ、 吹奏楽を志す中・高生たちにとって憧れの地でもあります。

今年も写真と動画で大会の模様を振り返っていきます!

 

 

《中学校の部》

 AJBC2016-interview中学校の部では、演奏を終えた5名の先生方にインタビューをお願いすることができました。

本番での演奏について、3年生への想い、指導者に伝えたいことなど、演奏直後の興奮が伝わってくる映像になっていますので、是非ご覧ださい!

 

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 ノーカット版のインタビューを読む

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【 東関東代表 】 松戸市立第四中学校吹奏楽部顧問 須藤卓眞先生

課題曲:Ⅰ、自由曲:「富士山―北斎の版画に触発されて―」(作曲:真島俊夫)

■演奏を終えた感想
最高の演奏をしてくれましたね。この子たちはいるもそうなのですが、練習以上の力を発揮していましたし、気持ちが入って集中力も高まった演奏だったので、最後の方は自分自身が感動してしまいました。

■自由曲の選考理由と完成度
自由曲に選んだ「富士山―北斎の版画に触発されて―」(作曲:真島俊夫)は、ドラマチックな旋律に一度聞いて惹かれて、この曲だと思って一発で決めました。子どもたちにとっても思い入れが強い曲でしたので、「もっとこうできる」「こうしたい」という想いで創り上げていけたかなと思います。最終的にどれだけの色彩感を出すことができるか、子どもたちは頑張って仕上げていけたと思います。

■1年ぶりの全国大会について
「昨年の先輩たちの想いを」というのは子どもたちにはあったと思います。ですが、うちはコンクールが第一の目標ではないので、「なんとしても行くぞ」ということも言っていませんし、とにかく「いい演奏」「いい音楽」をという想いがあったから、ここまで来られたかなと思います。
今年は95名で来ているのですが、「全員で臨んでいるんだ」「演奏できなかった生徒も皆で作っているんだ」という連帯感が子どもたちの中に感じられるのが一番素敵だなと思っているので、そういう意味では今回も全員で来られて良かったなと思っています。
子どもたちには「上出来だったよ」ということは言いますし、演奏前から「俺は今日泣くからな。泣かせろよ」と言ってあったんですね。(本番は)思いっきり泣いていましたから、それだけで言葉はいらないかな。でも褒めてあげたいと思います。

 

須藤先生が出演するDVDはこちら

須藤先生のインタビューはこちら

 


 

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課題曲:Ⅰ、自由曲:交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」(作曲:ハチャトゥリアン)

■演奏を終えた感想
自由曲の「シンフォニー・ポエム」は今回で3回目で、1回目、2回目、3回目とすべて書き直しているのですが、今年も今の生徒たちに合うように書き直して、パート譜を書き直し続けなければいけないくらい成長していました。成長に合わせて音楽をつくっていけたので良かったと思っています。

■DVDの発売を11月に予定していますが…
7月に撮影した映像を全国大会前に見直して、あのときの最高は出せていたと思うのですが、今日に比べるとやっぱり違いますね。今日の演奏は、是非色々な方に聴いていただけたらと思います。成長の過程を見るつもりで、DVDを見ていただけるとありがたいです。

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羽村第一中学校吹奏楽部が実践するソルフェージュを軸にした日常練習と楽曲練習の模様を収録したDVDが11月14日に発売予定

 

■3年生に伝えたいこと
学校は3年で毎年入れ替わりますので、メンバーも変わって、音も変わっていると思うのですが、今年の子たちは何かを定着させてくれた気がしています。伝統は受け継がれているんですが、バンド全体に色々なことを定着させてくれた代だと思いますので、後輩も頑張ってほしいと思っています。3年生にはとても感謝しています。

■指導者の先生方へのメッセージ
中学校の現場はとても忙しいところです。私も教諭時代は授業を持ってましたし、そのあと部活ということで体力や気力が必要だったり、嫌なこともありますが、ここに来ると今までの苦労が報われると言いますか、生徒たちとやってきて本当に良かったな、この仕事をしていて良かったなと思うんです。
私もまた来年ここを目指して頑張ろうと思いますし、先生方も是非来年いい機会だと思いますので、コンクールに参加して、どこかで一緒に勉強し合えればいいなと思っています。まだ会ったことのない先生方にお会いするのを楽しみにしておりますので、これからも頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 


 

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課題曲:Ⅳ、自由曲:「彩雲の螺旋―吹奏楽のための」(作曲:中橋愛生)

■演奏を終えた感想
全日本吹奏楽コンクールが終わり、今年は銀賞を受賞することができました。吹奏楽コンクールは私は「人間コンクール」だと思っています。それまでにどれだけ心が育ったのか、それが音ににじみ出てくる、それがコンクールなのかなと思っています。今回は、青木中学校という集団がにじみ出した音楽が銀という結果でしたので、また反省をしてやっていきたいと思います。
ですが、音楽をするということで考えると、この12分間は大変に満足しています。こんな気持ちになれるのも一生懸命頑張っている子どもたちと日々関われているからだな思います。生徒がいて初めて先生なんだなと思いました。

川口市立青木中学校の悔し涙がもれるミーティング風景

悲願の金賞は来年に持ち越しとなった川口市立青木中学校の悔し涙が流れるミーティング風景

 

■指導者の先生方へのメッセージ
先生方も次に向かって頑張っていることと思いますので、幸せ12分間、7分間を送れるように、音楽も人間も集団も束ねていってください。私も一から出直します。本当に悔しいですが、青木中学校での3年目のコンクールはこれで終わります。ありがとうございました!

 

中畑先生が出演するDVDはこちら

コラム「ナカちゃんの吹奏楽指導☆奮闘記」はこちら

2015年の全国大会・密着動画「挑戦者たちのコンクール」はこちら

 


 

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課題曲:Ⅳ、自由曲:「シネマ・シンメリック」(作曲:天野正道)

■演奏を終えた感想
子どもたちはものすごくステージを楽しんで演奏していまして、私も指揮をしていてすごく気持ち良かったですし、自由曲に選んだ「シネマ・シンメリック」は天野正道さんのとても感動的な曲なので、フィナーレではほろっとしてしまいました。賞はどうでもいいかなというくらい、それだけ子どもたちが心のこもった演奏をしてくれたので、それで私は十分です。昨年も天野さんの曲を使わせていただいて、天野さんの曲は大好きなんです。メロディが綺麗で、昨年度のコンクールで文京大学さんが演奏されていたのですが、昨年の夏に聴いてからずっとやろうと決めて今日まできました。

■3年生に伝えたいこと
3年生は本当はもう少しいたのですが、色々なアクシデントがあり、37名で本番に臨みました。残った3年生は本当に目標に向かって努力し、しっかり酒井根中学校吹奏楽部の伝統をつないでいかなければという想いが感じられましたので、本当に良く頑張ってくれたなと思います。

■指導者の先生方へのメッセージ
私も名古屋は4回目なのですが、ここに立たせてもらっていることが今でも不思議なくらいで、本当に子どもたちに連れて行ってもらっている感じなんですね。思い返してみると、はじめて普門館に見に行ったときに、あそこのステージで演奏してみたいなと思って、そこから全国大会の素晴らしい演奏をたくさん聞かせていただいています。
私は学生のとき、吹奏楽の経験が全くないので、素晴らしい演奏を聴かせてもらうことで成長させてもらって、それで運よくこういうステージに立たせてもらえるようになったので、この名古屋の地で高校生や一般のバンドのいい演奏をたくさん聴いていただけると、何かを掴めるんじゃないかなと思います。お忙しいと思いますが、是非見に来ていただければと思います。

 


 

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課題曲:Ⅱ、自由曲:「オーケストラのためのマインドスケープ」(作曲:高 昌帥)

■演奏を終えた感想
普段の力は出せたかなと思います。ミスは結構していまして、あっと思いながら指揮をしていたんですが、魂のこもった演奏を目標にしてきたので、細かいミスはありましたが、気持ちの面ではいい演奏に近い形かなと思っています。まだまだ甘いところがあったのですが、普段通りの演奏ができました。

■一年間を振り返って
DVD(小平第三中学校・澤矢康宏先生のゼロから積み上げる「極上サウンドの作り方」)にもあるように、基礎合奏を中心に音作りをしてきました。1年生が入ったときにサウンドに溶け込こんでいかない中、7月の予選から都大会を通してだんだんと音が溶け込んでくるようになって、全国にはなんとか1年生も含めていくことができたので、基礎合奏の成果が出ているかなと。最終的にはそこそこその音が鳴っていたかなと思っています。

目指す音楽を生徒と共にストイックに追求し続けた澤矢先生

目指す音楽を生徒と共にストイックに追求し続けた澤矢先生。DVDにはその指導哲学がつぶさに収録されている。

 

 ■生徒たちへ伝えたいこと
精神的にもつらいことがあったかもしれませんが、ミスも出たのに踏ん張りながら演奏できたことは素晴らしかったと思います。本当に良くやってくれました。結果は置いておいても、自分たちの演奏ができたということが素晴らしかったですよね。

■指導者の先生方へのメッセージ
やはろり全国大会に出たいと思う気持ちは強く持っていなきゃダメかなと思います。子どもたちもそうですが、目標を決めたら、それに向かって強い意志で研究して、努力していくことしかないかなと。偉そうなことは言えませんが、設定目標を決めたら、子どもたちと一緒に苦しんでいくしかないかなと思っています。

 

澤矢先生が出演するDVDはこちら

オザワ部長の「小平三中の新たな伝統を形作った『澤矢メソッド』と『心の絆』」はこちら

映像で学ぶ!吹奏楽指導のポイント【小平第三中学校吹奏楽部編】はこちら

 


 

名古屋から熱いメッセージと感動をありがとうございました!

どの学校も本当にお疲れ様でした!