【動画】市立柏高校吹奏楽部の楽曲練習(同一フレーズのパーツ練習)
DVD『市立柏高校吹奏楽部・石田修一先生の吹奏楽指導~合同練習体感型サウンドトレーニング~ 』
第3巻/市柏サウンドを生み出す楽曲練習から
*同一フレーズのパーツ練習
全10回連続公演もある定期演奏会のチケットが瞬く間に完売。
質の高い音楽と観る者を飽きさせない巧みな演出で、ファンを魅了し続ける市立柏高等学校吹奏楽部。
あの柔らかくて包み込むようなサウンドはいかにして生まれるのか…。
DVD『市立柏高校吹奏楽部・石田修一先生の吹奏楽指導~合同練習体感型サウンドトレーニング ~ 』では、石田修一先生が長年の試行錯誤の末に完成させた流れるような演奏を可能にする、完璧にシステム化されたサウンドトレーニングと楽曲練習を初公開しています。
ここでは、DVDの第3巻に収録されている練習の一場面をご紹介します。
第3巻では、2015年度吹奏楽コンクールの課題曲でもあるマーチ「プロヴァンスの風」を用いて、同部の聴く人の心を大きく揺さぶる演奏を形作る楽曲練習の方法とポイントを徹底解。
毎日の練習を完璧にシステム化し、一切の無駄がない効率的な基本練習によって、均整のとれた演奏を身につけ、その先にある奥深い音楽表現を追求していく同部の練習を是非ご覧ください!
同一フレーズのパーツ練習(4人で合わせる練習)
同一フレーズのパーツ練習では、まず4人で合わせる練習を行います。
パーツとは音楽が構成されているモチーフで、この練習では同じモチーフの楽器同士で練習をします。
4人で順番に吹いても少しずつ違っています。
これを最初に吹いた奏者、または指揮者がこの人と決めた奏者に合わせていきます。
合わせるというのはピッチではなく、フレーズとしてどこを強くし、どこを長くして短くするのかイントネーションをしっかり揃えるということです。
揃っていない場合は1拍目だけを行います。
4人で順番に吹いても、すべての音を同一人物がミスなく吹いているように聞こえるまで繰り返します。
どうしても音が合わない場合は、2人で向かい合って交互奏を行います。
同一フレーズのパーツ練習(2人で合わせる交互奏)
音程やピッチを揃えるだけではなく、フレーズを揃えるためには交互奏が効果的です。
交互奏では、フレーズを合わせるだけではなく、アーティキュレーションを揃えることも重要なポイントになります。
勝手にスラーをつけていたり、スラーをスタッカートにしていたり、こういう風に吹いている学校がかなり多く見受けられます。
スラーのところは全員がきちんとスラーで吹いている、強いところは強く、4つの音があったら全部同じ大きさで演奏するのか、1つ目を強くするのか、この認識を全員で統一していきます。
こういう演奏が心を一つにした演奏ということになります。
ほかの練習が見たい方はこちら!
市立柏高校吹奏楽部のあの柔らかいサウンドは
完璧にシステム化された練習から生まれる!!