【第4回】卒業式に向けて~『個』から『集団』の音楽へ~

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第4回
「卒業式に向けて~『個』から『集団』の音楽へ~」

2016年3月3日

M45-渡辺行野

こんにちは!
厳しい寒さが続いておりますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

新年がスタートしてから、あっという間に二ヶ月が経ちました。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、今年度も終わりに近づいておりますが、いよいよ卒業式の準備に入る頃でしょうか。この時期になると、子どもたちの一年間の学びや成長した姿に、改めて感動してしまうものです。

まだあどけなかった頃が思い出され、色々な出来事が思い出されますね。

 

卒業式の学年合唱について
~中学2年生の授業~

本校の卒業式は、1年生から3年生まで順番に、各学年で学年合唱を行います。

2年生は、混声4部合唱で「春に」を歌いますが、その練習もいよいよスタートの時期です。

今回は、先日の「公開研究発表会」の授業風景をご紹介しながら、2年生の様子をお伝えできればと思います。

公開研究発表の当日は朝から冷え込みましたが、とても良いお天気に恵まれました。
いつも通り元気に登校した子どもたちは、笑顔いっぱいで導入の身体ほぐしを行い、本日のメイン合唱へと入っていきます。

まだ始めたばかりの「春に」ですから、まずは各パートの音取りから…。
各パートの音取りを行いながら、①パートの役割、②歌詞の意味と音列の関係、③強弱記号などの音楽要素を考えていきました。
一人ひとりの考えをどんどん出し合っていきます。

 

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自分たちの考えを伝えるのに真剣!う~ん、なるほど^^

 

これらは、パートごとのグループ活動となります。
一人ひとりが次々に意見を伝え合い、それらをみんなで確かめながら歌っていき、改善していくというものです。

 

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気付いたことを生かして、歌ってみる! どうかな?

 

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友達の意見は、必ず記録して^^

 

全体活動では、それぞれのパートが発表しながら意見を共有していきます。

同じ場面でも、それぞれ共通点もあれば、全く違う意見も出てきます。
新しい世界が次々と見えてくることで、みんな真剣に楽譜に引き込まれていきます。
各パートによって様々な感じ方・考え方がありました。

「共に学び合う空間」って本当に素晴らしいですね。

 

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音楽の解釈に迫りながら歌唱活動を重ね、自分自身の楽曲理解が深まっていく。
そして一人ひとりの思いが込められた「全体合唱」となっていくことを求めていければ良いですね。

一時間の学習の深まりを大切にしながら、「個」の思いが「集団」への音楽へとなっていくことが嬉しい瞬間です。

 

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♪この気持ちはなんだろう~~~♪

 

年度末にかけて、お忙しい日々が続くかと思います。
みなさま、体調には気をつけられてお過ごしください。

では、また次回お目にかかりましょう。

 

 

■渡辺行野(文京学院大学 児童発達学科 助教授)PROFILE
小中高の校種にて教鞭をとり、各発達段階における豊富な指導実績を持つ。数々の授業実践の中で、幅広い音楽領域(歌唱・鑑賞・創作・器楽・伝統音楽など)の研究を進めている。歌唱・鑑賞教育を重視し、人間教育と関連させた音楽科教育や、小中連携研究のカリキュラム作成など様々な研究で業績を残している。また、前作のDVD「“おんがく”を愛する子どもを育てる!音楽授業における活動アイディア集」では、楽しみながら無理なく力をつけていく指導方法が支持され、好評を博した。雑誌『教育音楽』にも寄稿。2016年から、文京学院大学児童発達学科の助教に就任し、保育士・幼稚園教諭・小学校教諭の養成に力を注いでる。

 

渡辺先生のインタビューはこちら

 


 

☆渡辺先生の音楽授業は、こちらのDVDに収録されています☆

「 生きる力 」 を育む鑑賞授業 ~ 音楽の基礎能力と人間力を伸ばす授業づくり ~

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“おんがく”を愛する子どもを育てる!音楽授業における活動アイディア集 ~身体と声を結びつけ歌唱表現につなげる指導実践~

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