【M39】松戸四中にみる新バンドでの吹奏楽指導

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名指導者に学ぶ新入生指導の決定版!!

皆さまご存じの千葉県松戸市立第四中学校と須藤先生による第2弾のDVDで、『新入生の指導』をテーマに作られています。先輩の音を聴き、先輩と下級生が交互に演奏をしたり、工夫された練習が紹介されています。須藤先生の直接の指導も必見です!

2巻目の基礎合奏では、特に難しい教本を使わず、バランス練習をたくさん応用していて、明日からできるヒントが満載。全体合奏での一流バンドに学ぶ音楽作りの秘訣、曲へのアプローチ、またスタンドプレイの作り方まで、たっぷりと紹介されています。

須藤先生が指導・解説を担当した第1弾「松戸四中にみる吹奏楽指導のプロセス~須藤卓眞先生の生徒が本質を理解する基礎練習、曲作りのノウハウ~」と併せて、いろんな場面で使えるDVDです!

それでは、サンプルムービーをご覧ください!

 

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松戸四中にみる新バンドでの吹奏楽指導
~須藤卓眞先生の聴かせる演奏と魅せるパフォーマンス~
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M39-1 聴かせる演奏を目指すパート練習&基礎合奏(65分)
M39-2 音のブレンド感を意識した合奏&魅せるパフォーマンス(46分)

 

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1巻目に収録♪上級生と下級生の交互練習
M39_103パート練習のポイントとして、須藤先生はDVDの中でこの2点を上げています。
① 各パートごとに技術レベルを上げるために、各自が課題を見つけて克服すること
② 交互練習で、1年生と2・3年生の技術レベルの差を埋めること

新入生の指導を行う際には、1年生と2・3年生の個人差や技術の差がやはり課題となってきます。それを克服するには、1対1や複数対複数で交互に吹くのが非常に効果的と須藤先生。『同じ吹き方をする』『同じ音を出す』『同じ息を使う』というところを意識が向きやすく、自然と周りに合わせることを学べるからです。DVDではパート全体で練習するだけでなく、1対1、または複数対複数で交互に行う練習が紹介されています。先輩やパートリーダーの声かけにもご注目ください!


2巻目に収録♪基礎合奏(バランス練習の応用)習

M39_201パートやセクションごとに音が鳴りすぎていたり、逆に埋もれてしまったり…ありますよね。バランス練習は、グループ単位で同じ音量に揃えて音を重ねていくことで、全体のバランスを合わせる練習です。DVDではその応用編として、①グループ練習、②ブレンド練習、③ハーモニー練習をご紹介しています。

グループ練習では、同じ音を吹いている同士をグループで固めることで音が合い、サウンド・バランスも整えやすくなります。逆にブレンド練習では、違う楽器を近づけることで異なる楽器同士の吹き方、また音のブレンド感を意識して音を作ることができます。

子どもたちは練習の中身、やっている事は分かっても、その練習をやるに辺りどんな考えで学んで、何に注意してやるかが分かりません。須藤先生はわざと意識しやすい環境をあえて作り、練習の意味を自分の耳や身体で体感し、理解できるように導いていきます。

2巻目に収録♪こだわりのステージパフォーマンス習
M39_211ここでは、ボカロヒット・メドレー《千本桜~愛言葉》の軽快なメロディに乗せて、躍動感のあるステージパフォーマンスをご紹介しています。

年間30回以上のステージを経験している松戸四中の十八番でもある迫力あるパフォーマンスは、どのように作り上げているのか…。
「3つの基本要素」「躍動感をつける振り付けのポイント」「木管セクションのステップについて」など、須藤先生こだわりのパフォーマンス解説も必見です。

新入生の指導にお困りの先生方に是非オススメしたいDVDです!

■指導・解説
須藤 卓眞(松戸市立第四中学校 吹奏楽部 顧問) profilePROFILE
“生徒自身が練習の狙いや本質に気づき理解をした上で主体的に取り組む”指導がモットー。千葉県の三つの中学校を8回も全国大会へ導いている中学吹奏楽界トップレベルの指導者。そのうち、前任校の柏市立酒井根中学校では3年連続で全日本吹奏楽コンクール金賞、松戸市立第四中学校では金賞を3回受賞。指導者の育成にも力を注ぎ、豊かな経験を生かして、他校との合同練習や講習会を多数行っている。

■実技
松戸市立第四中学校 吹奏楽部

 

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須藤先生の第1弾もチェック!!

須藤先生のインタビューはこちら

 

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通販サイトのお客様レビュー一覧

customer-revue「DVDではどんなことが学べるの?」「何が変わるの?」と気になる方のために、ジャパンライムの通販サイトに寄せられたお客様のレビューをご紹介致します。

※リンク先ではサンプルムービーもご覧いただけます。

 

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植田中・玉谷先生の生徒と創り上げる合奏指導
~最小時間で最大効果を発揮する日常練習~

商品番号:M48-S
巻数:全2巻
販売価格:16,000円(消費税込:17,280円)

おすすめ度 ★★★★★
全体個人練習という発想が大変参考になりました。練習場所が限られているバンドは大変参考になります。

おすすめ度 ★★★★★
すごく良いです。全員で行うロングトーンやタンギング練習など目からウロコです。特典で頂ける基礎練習指導案も早速参考に基礎練習のプリントを作り、部員と共有しました。ありがとうございました。

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Simple is Perfect ! による究極のバンド指導
吹奏楽指導 ⇔ マーチング指導 ~Hybrid版~

商品番号:M53-S
巻数:全3巻
販売価格:定価24,000円のところ21,600円(消費税込:23,328円)

おすすめ度 ★★★★
ビデオ撮影としてあまり畏まらず「素」に近い状態での練習の様子が見られ、生徒がしっかり理解して徐々に良くなっていく課程が勉強になります。

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バジル先生の楽器奏法クリニック in 山王中吹奏楽部

指導・解説:バジル・クリッツァー(アレクサンダー・テクニーク教師)
商品番号:M51-S
巻数:全2巻(分売不可)
販売価格:14,000円(消費税込:15,120円)

おすすめ度 ★★★★★
あの山王中での実践です。今まで活字でしかみていないので半信半疑のところもありましたが、納得しました。

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見るだけ楽器マスター ☆ クラリネット編

指導・解説:有馬理絵(東京佼成ウインドオーケストラ クラリネット、バスクラリネット奏者、洗足学園音楽大学非常勤講師)
商品番号:M50-S
巻数:全1巻
販売価格:8,000円(消費税込:8,640円)

おすすめ度 ★★★★★
レッスンDVDを今までたくさん見ましたが、本当の初心者向けのよいDVDと思います。

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アナリーゼの実践方法と曲づくりのテクニック
~幕張総合・佐藤博先生にみる表情豊かな音楽を目指した吹奏楽指導~

商品番号 M34-S
巻数:全2巻
販売価格 16,000円(消費税込:17,280円)

おすすめ度 ★★★★
大変興味深く拝見しました。参考にしたいと思います。

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旭川商業高校・佐藤淳先生にみる
意識と技術を育てる吹奏楽指導の奨め

商品番号 M24-S
巻数:全3巻
販売価格24,000円(消費税込:25,920円)

おすすめ度 ★★★★★
佐藤先生の練習の進め方で素敵だなと思ったのは『子どもたちと会話をしながら進めている』というところです。生徒たちに「何が課題か」「どうすれば解決するか」ということを考えさせ、意見を出し合わせることで合奏を進めていくことは、一人ひとりが受け身にならず、積極的に音楽づくりに関わっていけると思うし、良かったところはどんどん褒めていくことでその気にさせていくというのも素敵だと思いました。

自分も合奏の時は子どもたちの会話を大切にしていきたいと思っているけれど、まだまだ一方的に言いたいことを言ってしまうことも多いなと思います。自分が指摘したいこと、またそれ以上のことを、どう子どもたちに発見させるか。それも普段からの信頼関係があってこそですが、そこに挑もうと思います。

旭川商業でやっている実践の多くは、いろいろな学校が実践されていることで良いと思ったことをどんどん取り入れてやってみたことだそうです。佐藤先生も仰っていたけれど、どんどん良いと思ったことは真似していくことが大切だと思いました。

大変勉強になりました。

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福岡工大城東高校にみる
吹奏楽指導調和のとれたバンドの響きをつくる

商品番号 M9-S
巻数:全3巻
販売価格24,000円(消費税込:25,920円)

おすすめ度 ★★★★★
屋比久勲先生の音は、とても綺麗でしかも1音1音丁寧に演奏される秘密がこのDVDを観て分かりました。城東高校吹奏楽部の部室が、素敵なのにも感激しました。

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田久保裕一の
“生徒の心を引きつける合唱指揮法”のABC

商品番号:M58-S
巻数:全1巻
販売価格:8,000円(消費税込:8,640円)

おすすめ度 ★★★★★
私が一番勉強になったのは、3人の先生方への指揮レッスンです。講習会で田久保先生の指導を直接受けたことがあり、指揮の基本はだいたい理解していました。でも、実際に曲を振るときにうまくできなかったのです。
今回3人の先生方への指導を見ることで、自分の指揮の改善点がよく分かりました。今まで、DVDを何枚も購入しましたが、これほど何度も見たものはありません。指揮に自信がない先生方にお薦めします!

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“おんがく”を愛する子どもを育てる!
音楽授業における活動アイディア集
~身体と声を結びつけ歌唱表現につなげる指導実践~

商品番号:M35-S
巻数:全2巻
販売価格:定価16,000円のところ14,000円(消費税込:15,120円)

おすすめ度 ★★★★★
普段なかなか他校の先生の授業を見ることができないので、先生の言い方、生徒の様子等大変参考になりました。

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松井孝夫先生の創作授業のススメ
~言葉の抑揚や音階の特徴を活かし、表現を工夫して作曲しよう~

商品番号:M33-S
巻数:全2巻
販売価格:16,000円(消費税込:17,280円)

おすすめ度 ★★★★★
リコーダーを使用した創作授業について、非常に興味深く拝見致し、とても参考になりました。
また、このDVDを購入させて頂いたことをきっかけに、小学・中学・高校と、それぞれリコーダー教育(演奏や技法、創作など)に特化したDVDを是非作成して頂ければと思いました。

おすすめ度 ★★★★
大変分かりやすく、また興味深い内容です。他の方にも是非一度ご覧いただきたいです。

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レビューを書いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
制作側としては、「勉強になった」「指導の参考にしたい」とお客様に言っていただけた瞬間ほど、嬉しいことはありません。

DVDを作る際、撮影する練習項目を記したシナリオはありますが、普段の練習風景をできるだけリアルに切り取れるよう、自然に出てきた表現や指導を大切に撮影させていただいています。
その細かな音の変化、生きた指導、状況に合わせた的確な声かけ、生徒たちの表情やその場の空気感など、本やCDでは見えない部分を是非楽しんでいただけたら嬉しいです!

 

 

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【お客様の声】小野れい先生(教諭・吹奏楽部顧問)

吹奏楽部の顧問をしながら、アレクサンダーテクニーク教師を目指して勉強している小野れい先生。
実は最初に買ったDVDは吹奏楽ではなく、実は「科学」のDVDだったという小野先生に、特に印象的だった作品や指導者自身の学びの必要性についてお話を伺いました。

段々と「もっとこうしたい」という欲が出てきた

onorei1――まずは、吹奏楽に出会ったきっかけを教えてください。
もともと小学校の鼓笛隊でトランペットを始めたのがきっかけで、中学と高校も吹奏楽部に入りました。
大学はオーケストラ部だったのですが、ずっと楽器は続けてきて、教員になるときもできたら吹奏楽の顧問になりたいなと思っていました。
幸いなことに吹奏楽部の顧問に空きがあって、今は副顧問をやらせてもらっています。
うちの学校は3人顧問がいて、私は指導を始めて13年になります。

――どんなときに指導の難しさを実感しますか?
高校生の時に学生指揮をやっていて、そのときは言いたいことを言っていたのですが、やはり教員という立場だと、技術的な指導だけじゃなくて一人一人の気持ちを汲み取りながら、雰囲気作りなどにも気を配らなければいけないのが難しいですね。
うちは女子校なのですが、他の顧問は男性なので、どちらかというと技術指導と言うよりは生徒の悩み相談が多くて。やりたいことがあっても、その前の段階で止まってしまうことが今でも多いです。

あと、公立の学校は転勤があるので、横のつながりがあると思うのですが、私立だとなかなか他校との交流が少なくて、合同練習会もあまり組むことができないんですね。
個人的なつながりを自分から作って見学をしに行かないと、他校の取り組みに振れる機会がないまま、今まで10数年過ごしてしまったので、このまま中だけ見ていても変わらないなと危機感を持ちました。

生徒に対しても段々と「もっとこうしてあげたい」「もっと自分に力があったらできるのに」という欲が出てきて、そのときにちょうどアレクサンダー・テクニークと出会って、外に出て行こうという気持ちにさせてもらえたことが大きいですね。
現在は、吹奏楽部の顧問をしながら、アレクサンダー・テクニーク教師を目指して勉強しています。

――ジャパンライムのDVDを知ったきっかけは何だったのでしょうか?
実は『高校新課程「高校化学・発展事項」の背景知識』というDVDを買ったのが一番最初なんです。
私は化学が専門なのですが、新課程になる前に情報を欲しいなと思っていて、教科書の発展事項をどこまで扱ったら良いのか悩ましいところだったので、カリキュラムを作る上ですごく参考になりました。

音楽の方はバジル先生にレッスンを受けているので、DVDを申し込もうと思ってサイトを開いたら、面白そうなのがいっぱいあると思って。
で、興味のあるもの購入していたら、こんなに増えてしまいました(笑)。

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基礎をどう作っていくかに興味があったので、全巻買っていないものもあるのですが、買った分だけすごく勉強になっています。

特にバジル先生のDVDは、今までアレクサンダー・テクニークといっても全く通じなかったのに、このDVDのおかげで通じるようになったんですよ。
同僚にも見せたのですが、「今、アレクサンダー・テクニークをやっているんです」と言うと、「何、その宗教がかった怪しいの」と散々な言われようだったのが(笑)、効果が見てもらえれば分かってもらえるようになって。
自分のやっていることを説明するのにも、とても役だっています。

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DVD『バジル先生の楽器奏法クリニック in 山王中吹奏楽部』でのレッスン風景

 

DVDで感じた『映像ならではの力』

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――DVDの魅力はどの辺りに感じましたか?
吹奏楽は音を使っているものなので、生で聴くことに超したことはないですが、目から入ってくる情報以上に、耳から入ってくる情報がすごく大切になってくると思うんです。
いくら本で良いことが書いてあったとしても、実際にどういう変化があったかを耳で聴き取ることができるとすごく効果的ですよね。

それをすごく感じたのが旭川商業高校吹奏楽部の佐藤淳先生のDVDだったんですね。
第1巻で「表現力を伸ばすトレーニング・ソルフェージュ」の様子が紹介されているのですが、うちの学校の生徒はおとなしくて、自分をさらけ出したりするのが苦手な子が多くて。
でも旭川商業さんの取り組みを見て、こういう感じてやっていけばいいのかなと、取っ掛かりを知ることができたことは大きかったです。

1年生のときと、学年が上がっていくにつれて自分を出している様子が段階的に紹介されているので、音はもちろん、生徒さんの表情が見られることは映像ならではの部分だなと感じました。

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DVD『旭川商業高校・佐藤淳先生にみる意識と技術を育てる吹奏楽指導の奨め』の一場面

 

――生徒さんもDVDを見てくださっているんですよね。
特に部長や学生指揮のように、前に出て全体を仕切る役割の生徒たちにはできるだけ見せるようにしています。
「他の学校はこういう風な感じでやっているけど、みんなはどうする?」と問いかけてみたり、同じ練習をやっていると生徒自身にも自信になるし、生徒自身も実際に見て音や表情が変わっていくのを聞いて、これを続けていればこうなるんだとヒントをもらったり、いい刺激をもらっています。

私は結構、他の学校を見学に行っているんですけど、遠くの学校は生徒を連れて行くのは難しいので、DVDを見た生徒から実際に見に行きたいという声が上がるようになりました。
たまに先生も『こういう風に教えてくれればいいのに』と言われたりしますけど(笑)。

――指導に生かした部分や、取り入れた練習はありますか?
すぐに生かしたのは緒形先生のリトミックですね。
講習会で緒形先生の講座を受けて、実際にも教わったのですが、なかなか自分がやっていると覚えられないので、そういえばこういうことをやっていたなという復習にもなって、すぐに取り入れました。

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DVD『まゆみ先生の授業・部活動で役立つリトミック』での様子

 

また、名古屋の植田中学校を指導されている玉谷先生のDVDもとても印象的でしたね。
第1巻(「2段階で“合わせる力”を伸ばす基礎合奏」の基礎合奏Ⅰ~合同の個人練習~)では、8拍間ロングトーンしている間に生徒を観察して、4拍の間に、的確に次に気を付けることをおっしゃっていて、すごいなと思いました。引き出しがないとできないなと。

生徒たちも普通の子たちなのですが、先生の一言一句を聞き漏らすまいとすごく集中しているんですよね。
玉谷先生が「1秒もムダにしないように」と常に伝え続けているからこそ、ああいう意識や聴く耳が育っていくんだなと思いました。

それに、第1巻の基礎合奏も勉強になったのですが、2巻のゼロから創り上げる楽曲練習というのがいい企画だなと(笑)。
中1の子が吹けないところから頑張って合奏に入っていくのを見て、一般的に上手な学校でも最初はそうなんだと分かると、すごく身近に感じました。

上手い学校が上手い演奏をしていると当たり前に感じてしまいますが、上手い学校がどこから積み上げていくかを見られると、すごく親近感が湧いて、勇気が出ますね。

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DVD『植田中・玉谷先生の生徒と創り上げる合奏指導~最小時間で最大効果を発揮する日常練習~』での1年生の合奏風景

 

DVDを見て感じたのは、どこの学校も歌を大切にされているところが多いこと。
うちの学校でもやってはいたのですが、改めて重要性を実感してやるようにしています。

それに、どの先生方も対話をすごく大切にされていますよね。
一方的じゃなくて、生徒の反応を見ながら練習を進められているのを見て、自分もつい指導していると一方的に言ってしまいがちなのですが、できるだけ生徒の声を聞くように、スタンスが少し変わってきたかなと思います。

 

集団を引き上げる上で大切なこと

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――小野先生は他校への見学も積極的に行かれていますが、どのようにきっかけを持たれているのでしょうか?
やはりSNSの力が多いですね。高校でお世話になったトレーナーの先生が全国に出ている学校の指揮者をやられているのですが、たまたまSNSでつながって練習を見学させていただいたり、ツイッターで知り合った方が見学に行く際に便乗してみたり(笑)。

とにかくあるつてはすべて使って、行けるところはすべて行くという感じです。
あとは今バジル先生が色んな学校を教えられていて、アシスタントを募集されているので、日程が合う時は行くようにしています。

――実際に見学して、印象的だった先生はいらっしゃいますか?
見学させていただいた先生はどの方も素晴らしいと思いましたが、羽村第一中学校・玉寄先生の基礎合奏はすごかったです。
ソルフェージュのさせ方一つとっても、音の幅を手で示しながらやらせたり、見て分かるように教えているのが印象的でした。
やっぱり中学生は目で見えるものじゃないとイメージが付きにくいと思うので、すぐに取り入れたいと思いました。

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あと一番記憶に残っているのが、玉寄先生の「吹奏楽を通して人を育てる」という言葉ですね。
「夢は学習指導要領に吹奏楽を入れることだ」ともおっしゃっていたんですが、ただ部活として取り組むんじゃなくて、「人を育てる」ということを繰り返し練習が終わった後にされていて。

あんなすごい先生なのに、私に対しても「勉強させてください」とおっしゃってくださったり……。
コンクールで結果を残している先生方であっても、すごく謙虚に学ばれている先生方が多くて、逆にだから結果が伸びているんだろうなと思いました。

東海大付属高輪台高校の畠田先生もパッと見怖い方なのかなと思っていたんですが(笑)、練習を見に言ったら全然そんなことなくて。
あれだけの部員数がいるのに全員の名前を覚えて、一人一人を気にかけていらしたのが、すごいなと思いました。
部員一人一人への配慮をどこの学校でも感じますね。

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DVD『華やかで麗しい!高輪台サウンドのすべて~生徒が輝く!アクティブに動く!考える力を育むバンド指導~』での一場面

 

吹奏楽は団体で考えることが多くて、合奏だけ見ているとなかなか一人一人に目が行き届かないときもあるんですけど、クラス経営と一緒で、『一人一人の生徒をどれだけ見られるか』が集団を引き上げていく上では大切なことなのかなと思います。

――『先生が自分の頑張りを見てくれている』というのは、一番の原動力ですよね。
技術指導というより、生徒指導ですよね。技術だけ見てしまうと、一人一人が上手くなったとしてもまとまりがつかないと思うので。

それはDVDからも感じることはありますね。ちょっとしたときに生徒につっこみを入れたときに笑いが返ってきたり、先生の声のかけ方一つとっても、元々の信頼関係がしっかりとできていることが映像からも伝わってきます。

 

努力する姿勢を見せれば信頼関係は作れる

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――指導者自身の学びの必要性についてはどう思われますか?
我流になってしまうと、引き出しが狭くなってしまいますよね。生徒も色々と変わってくるし、そのときそのときで色んな引き出しを持っていた方が色んな生徒に対応できると思います。
自分の引き出しだけだと、それ以上生徒を伸ばすことは無理なので、やはり勉強はし続けていかないとダメですよね。

うちの学校は外に出て勉強してきなさいと言ってくれる学校なので、教科の方でもよく外に出る機会をもらっているんですけど、忙しくなってくると閉じこもってしまって、指導も適当になってくると生徒は見透かすんですよね。
そうすると付いてこなくなってしまうので、どんなに忙しくても、練習にいなかったとしても「君たちのために行ってきたよ」という話をするだけで、それはそれで信頼関係は作れるんです。

生徒も必死だと思うんです。勉強もやりながら部活もやって、忙しい生活を送る中で頑張っているので、忙しいからと取り合ってくれない先生のことは絶対言うこと聞かない。
だから、やっぱり自分がやっている姿を見せていくことが大切なんだなと思っています。

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DVD市立柏高校吹奏楽部・石田修一先生の吹奏楽指導~合同練習体感型サウンドトレーニング~ 』の一場面

 

――最後に、指導者の先生方に一言お願い致します。
指導で悩んでいることがあったら、とにかくDVDを見てみるのがいいと思います。
色々見て、すべてが一致するわけではないけど、その中から自分の生徒に合うものを見つけていけばいいと思うので、とにかく色々経験してみることは大切かなと思います。

まずは先生方の声かけを見てほしいですね。
先生が声をかけた結果、生徒たちがどういう表情をするかに注目すると、こんなふうに変わるんだとすごく勉強になると思います。
その中でヒントになることを、自分の学校に合わせて組み合わせていけばいいのかなと。

私は指導し始めて10年も経ってから見たので、もっと早くから見て、徹底していればもっと伸びた生徒もいたよなと思ったりもして。
強い学校のDVDを見ても…と思ってしまう気持ちもあるかもしれませんが、そこから受け取れるものは絶対にあると思います。
特に初任の先生や吹奏楽の指導経験のない先生が見たら参考になるものがたくさんあると思います。

 

小野先生、貴重なお話をありがとうございました!

 

ほかのお客さまインタビューを見る

 

 


 

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小野れい先生が、ブログ「とあるラッパ吹きのつぶやき」に掲載してくいださったDVDのレビューを一挙にご紹介いたします♪
吹奏楽部を指導する小野先生ならではの『現場目線』のレビューは必見です!

 

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「吹奏楽の神様」の指導にせまる
~福岡工大城東高校時代のDVDを見て~

「吹奏楽の神様」として有名な屋比久勲先生。そんな屋比久先生の福岡工大城東高校時代の指導の様子を収めた貴重なDVDを拝見させていただきました。(中略)

楽曲合奏ではマーチの演奏をされていましたが、曲を止めるたびに、屋比久先生がどのように演奏したいかを具体的に歌ったり、譜面にかかれていることを確認したりと、非常に分かりやすく、穏やかながら必要なことはきちんと伝えられていて、これが「吹奏楽の神様」といわれる由縁なのだなと思いました。

合奏練習や本番を聴くことがあっても、なかなか他の学校が、楽器ごとにどのような基礎練習をしているのかを見る機会はそう多くはないかと思います。多くは学校によって「伝統」となっている練習法が代々受け継がれているのが現状のように感じています。そういう面でも、貴重な映像集だと思いました。

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生徒が音楽を体感する練習
~川口市立青木中学校 中畑先生のDVDを見て~

たった4年で吉見中学校を全国大会金賞に導いた中畑先生のDVD「ナカちゃんの初級バンド改造計画」を見てみました。

まず指導者に必要な3つの資質として、先生は「顧問力」「トレーナー力」「音楽力」をあげておられました。卓越した能力ではなく、ポイントを押さえた指導と顧問の忍耐力がそれら支えているというのは確かに言えているかもしれません。

生徒がついてこないということを言い訳にせず、指導者が自ら踏み込んでいくこと、それは部活に限らず大切なことです。言い訳をして何もしない指導者に生徒たちがついてくるはずはありません。不器用でも、何とかしようと頑張っている姿を見て、子どもたちも自分達も頑張ろうと思えるように感じます。

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みんなで1+1=2以上のものをつくっていく合奏
~植田中・玉谷先生のDVDを見て~

先日発売されたDVD「植田中・玉谷先生の生徒と創り上げる合奏指導 ~最小時間で最大効果を発揮する日常練習~」が届いたので見てみました。

何よりもいいなと思ったことは、“一つの練習が終わった後に、自分が意識していたことを全員が実際に声に出して言ってみる”ということです。そして、それが10個以上あげられたかを確認し、誰かにそれを答えてもらいます。大切なことを声に出すことで、意識はすごく高められると思うし、次にやるときにより自分に方向性を指示しながら奏でることができるように思いました。

また、8拍吹いて4拍休みということを繰り返している時に、4拍休みのところで必ず先生が次へのアドバイスをおっしゃっているのが印象的でした。ただ機械的にやらせるのではなく、観察し、次に気を付けるべきことを伝えていく。「少ない息で最大の響き」「同調」など、合間に入る先生の一つ一つのアドバイスでどんどん良くなっていくのを聴いていて、『観察をした上での新たなプランの提案』の大切さを実感しました。

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音楽は歌が原点である
~玉名女子高校のDVDを見て~

昨日、玉名女子高校のDVDが届いたので早速見てみました。(中略)

何よりいいなと感じたのは、チューニングを歌うことから始めることです。こちらもテンポ同様、自分が発音体となって、自分で音をつくり出すという意識を高めることができますし、無理ない奏法で正しい音程で奏でられるようになるにはとてもよい方法だと感じました。

また、チューニングでもB♭音にこだわらず、そこを基準にして様々な音の感覚を合わせていくこともとても大切だと思いましたし、6グループに分けてのチューニング、B DurとH Durのスケールをやることで全音を出す練習をすること、リップスラーとハーモニーの練習、吹き抜きの練習、どれ一つとっても、あの玉名女子の「鳴っているけどうるさくない、心地の良いサウンド」をつくりだすのに必要なものだと痛感しました。

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『バジル先生の楽器奏法クリニック in 山王中吹奏楽部』を観て

バジル先生の新作DVDが届いたので早速観てみました。
昨年うちの学校にレッスンに来ていただいた時のことを思い出しつつ、あの頃まだ入部していなかった子達にも見せて、実際に体験させたいなと思いながら見させて頂きました。

そして、やっぱり映像の力はすごい!本で読むよりもこうやって映像で見てみると一目瞭然です。BodyChanceでのいつものレッスン同様、生徒さんたちの音も表情も変わっていく様子が伝わってきて、バジル先生が何度も「ヤラセじゃないです」と仰っていたけれど、本当にヤラセじゃありません!と援護射撃したい気分になりました(笑) それくらい変化がよく分かってとれるDVDでした。これまで「アレクサンダー・テクニークって良さそうだけど何だろう?」という疑問を持っていた人も、この映像を見るだけで、体や気持ちの使い方次第で、楽に伸び伸びと実力を発揮できるようになるということがはっきり分かるように思います。

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DVD「精華女子高校・藤重佳久先生 吹奏楽指導のすべて」を見て

DVD「精華女子高校・藤重佳久先生 吹奏楽指導のすべて」を見てみました。

うちの学校でもリラックス体操、ブレスコントロールはやっているけれど、全員が何のためにやるのかを理解して意識的に取り組んでいるのが違うなと思いました。形だけにならないように丁寧にやる意味を説明することも大切なことだなと改めて痛感しました。(中略)
また、基礎合奏でも何でも楽器と交互に「手拍子+歌うこと」を取り入れることで、リズム感、音程感などを体をくぐらせて養っていこうとするのがいいなと思いました。それにしても基礎合奏の楽器の鳴り、半端なかったです。。

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DVD「旭川商業高校 佐藤淳先生にみる 意識と技術を育てる吹奏楽指導の奨め」を観て

昨日、DVD「旭川商業高校 佐藤淳先生にみる 意識と技術を育てる吹奏楽指導の奨め」 全3巻を見てみました。

①表現力を伸ばすトレーニング・ソルフェージュ
「どんな練習でも目的を意識してすること」「恥ずかしいという気持ちを拭って思いきり表現すること」でこんなにも一人ひとりが生き生きと音楽に向き合えるのだなというのが全体を見ての印象です。
また「スイッチを切り替える」という言葉も心に残りました。”点呼”で部活モードにスイッチを切り替える、曲によって雰囲気のスイッチを切り替える…など。一人ひとりが意識を具体的に明確にもって取り組むためにも。この「スイッチを切り替える」ということは大変重要な気がします。

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