【熊本の震災について】『花は咲く』に願いを込めて
熊本地方を中心に発生した最初の地震から、今日で一週間が経ちました。
今なお余震の続く中、9万人の方が避難生活を余儀なくされています。
このたびの震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、今なお大変な想いをされている被災地の皆さまに心からお見舞い申し上げます。
熊本にはお世話になっている先生も多く、玉名女子高等学校吹奏楽部(以下・玉名女子)の米田真一先生もその一人です。
玉名女子は九州代表として出場した全日本吹奏楽コンクール、全日本マーチングコンテストで二年連続で全国金賞をW受賞しているトップバンドの一つで、その歌声が聴こえてくるような、人間味あふれるサウンドづくりで、今もっとも注目されているバンドでもあります。
2014年に行われたDVDの撮影はクリスマスと重なったこともあり、普通なら家族や友達と過ごしたい大切な日にも関わらず、二日間も撮影に協力していただき、とても印象に残っています。
そういう日ですので、一日目の撮影が終わった夜は、撮影スタッフの男だけで寂しくクリスマスイブを迎える予定だったのですが、なんと先生からのサプライズで素敵なお店が予約されていて、とても楽しいイブの夜を過ごすことができました。
撮影では、先生と生徒さんの間に本当の家族のような一体感を感じる場面が多々あったのですが、その日、初めて会った撮影スタッフに対しても、家族のようにあたたかく接してくれた米田先生の姿に深い感動を覚えました。
私事ごとですが、熊本には両親が住んでおり、今回の地震では大きな被害はなかったのですが、車中泊が続く状況だったため、震災後の様子が気になり、米田先生にご連絡した折には逆に両親のことを気遣ってくださり、先生の優しさに胸が熱くなりました。
玉名市も幸い被害は少なく、学校の方は無事再開したそうですが、余震が続いている状況ですので、遠くから応援することしかできません。
DVDに収録されている東日本大震災復興支援ソングの「花は咲く」には、玉名女子が大事にしている『歌心』が詰まっています。
大変なときだからこそ、音楽の持つ癒しの力を信じて、自分のできることをやっていきたいと思っています。
被災地の皆さんに、一日でも早く笑顔が戻ることを祈っています。
制作担当 河野顕吾